Yahoo映画にも書いたけど
「ガールズ&パンツァー 劇場版」観たけど酷かった。完全に戦時中の映画やん。
現代版「桃太郎 海の神兵」と言っていい。

いや、「桃太郎 海の神兵」を観たことはないけど、高畑勲が、戦意高揚にアニメーションが使われた例として恥じとった。
この作品はクレジットに、防衛省とか自衛隊とかいくつも協力しとった。
そしてハラタツのが、最初に�Wこの作品では、戦車の中は安全なので、ケガしません�Wと言い切っていること。
自衛隊の海外派兵だって、日本政府は同じ論理で、�W安保条約では、自衛隊は安全なので、ケガしません�Wと言い切ってきたやないか。

この作品で描かれとるのは、まぎれもなく、人殺しの具体的方法やぞ。


その上で、この作品は、戦車の特徴を都合の良いときだけ使って、大半の場合、戦車がこのようなところを走ったら
地面がガタガタになるし、それほど機動的には動けないというのを無視して描いていると思った。

たとえば階段の上を何十トンもの戦車が走れば、階段メタメタになるやろ。
ある程度の爆撃に耐える装甲はしとるはずやから、どうしても重くなる。
そういうのを都合良く描いてない。

そして、この脚本を書いているのが吉田玲子とあって、ジブリ作品でも見た名前や、
と思って、忘れないように上映中に検索してもた。
ならば、私が酷評して1度しか観てない�W猫の恩返し�Wの脚本などをしている、都合の良い脚本家と知った。


よくこんな、理屈が合ってないストーリーを書き続けて、仕事がなくならんなあと感心した。
そんだけ、ストーリーを語れる人間はおらんのか?
ゲームのようにリアルな瞬間瞬間は描けても。


それに、この作品には、女の子がいちばん興味を持っているはずの、男の子の存在が全くなかった。
コレでは、女の子の共感は得られんやろし、結果的に終映後に見渡したら、オトコばっかだったのも納得した。


そんな、全く見るところのない作品でも、8対30の殲滅戦を戦う場合に、どのように戦術を立てるかは興味があった。

地勢並びに、味方・相手方の実力、とりわけパニック状態に陥ったときにそれぞれがどんな行動に出るか?
までをも状況を判断し、味方としては、パニック状態に陥りやすい者はなるたけ後方に残すようなことも必要かなあ・・・


なんて思ってみたけど、けっきょく味方が増えて、どのような戦いをしているのか、
制作者でさえ把握してないのではないか?というようなハチャメチャ具合だった。
観覧車だって、ちゃんと回る荷重を考えて設計してあるのであって、
中心が外れて自転車の車輪のように落ちても回るような設計にはなっていない。

アニメーションだからといって、なんでも描けるからといって、なんでも描いてしまってはしらけてしまう。
ほとんどをリアルにして、「ココは明らかにリアルではない動きやなあw」とバレてまうくらい、
ちょっぴりウソを利かすくらいやないと、方向性がワカラン。

日本人だってカレー味は理解できるけど、
カレーに四川風麻婆豆腐とタバスコとあんみつとマシュマロをぶっかけてグチャグチャにかき混ぜたら、
それはもう味とは理解できなくなるのと同じ。

いまそういう映画が多いのは、本当に残念に思う。

とにかく、こんな映画が軍部主導で作られる時代であるということを、我々はもっとちゃんと認識しないといけない。