押井監督から見て高畑監督はどういう人物なのでしょうか?

《押井監督》

一言で語るなら、高畑勲という監督は要するにインテリゲンチャです。
良くも悪くも――というより救い難いほどに。
さらに言うなら、彼は戦前から綿々とつづくマルキストの正統な系譜に連なる人であり、私見によれば典型的な農本主義者でもあります。
要するに、この国をダメにしてきた統制主義者の末裔です。
酷い言い方だと思うかもしれませんが、僕の言い方が酷いのではなくて、あの人が酷い人なのです。
作ってきた映画を見る限り、おそらく「善意の人」であることを疑い得ないかもしれませんが、マルキストの「善意」が
強制収容所に直結していることを忘れちゃいけません。
まあ時節柄こういう書き方をすると、それこそ「世界の半分を怒らせる」かもしれませんが、思想的立場というものはシビアなものなのです。
はっきり申し上げておきますが、僕は高畑監督および高畑監督作品を全く評価しておりませんし、今後ともそれは変わらないでしょう。
若輩の頃は高畑作品から演出に関わる数多くのことを学びましたが、それとこれとは別の問題です。
気分を害したかもしれませんが、悪しからず。
言いたいことを言って生きることに決めたので。