>>391
仮に結核ではなく、ガンであったらどうだろうか。

ガンは結核と同じ死の病でありながら他人にうつらない。
菜穂子がガンで余命がなく、その最後を二郎と暮らしたい。
…とても純粋で美しい話だと思う。

だが本作では結核が選択された。
ということは、二郎に結核をうつしてでも一緒に暮らしたいという菜穂子と、菜穂子の治療をやめて死期をはやめ、自分に死病がうつるリスクを犯してでも一緒に暮らしたいという二郎の気持ちを描く必要があったのではないか。

長期的視点ではなく短期的な視点を選んだ。
エゴイズムといわれても押し通した。

それらの点を考えることが、この作品を読み解くヒントになると思う。