>>332
それと、「苦しい時代でもまず生きること」を描いているという点についてはいささか疑問がある。
確かに主人公達以外の人たちの生活は描かれているが、そのものをテーマにした「火垂るの墓」とは比べるべくもないほど少なく、逆に市民が苦しんでいる中で飛行機づくりに没頭できる立場にあることが作中で言及されている。
菜穂子は良い家柄のお嬢さまで、機関車の上級の席に座り、夏は避暑地で絵を描いてすごし(療養にしても贅沢)、そこで二郎に出会っている。
二郎も庶民とは到底いえず、大学に進学したり、避暑地で過ごしたり、海外で過ごしたりと庶民とはかけ離れている。

そういう環境で「苦しい時代でもまず生きねば」とは言えないと思う。
庶民に比べれば明らかに余裕で生きてるんだから。