右とか左とかは この際どうでもよかったんですが

この映画の表層的な世界観を
自然=若さゆえの無垢・無鉄砲さ=善
文明=規範と格差により雁字搦めの老獪さ=悪

という一応の安直な二項対立に便宜的にも置き換えるなら

もう高畑さんも文明にどっぷりと浸かってきた側なわけでして
文明社会の原理にガッチリはまって成功し そして老齢を向かえた才人に
そういう構造を前提で 語られてもなぁというのか

その根本的なハンデを覆すほどのなにかは感じなかったんですね

絵も 止めようもなく出てくる感情というかんじゃなく
計算された理論でつくられていているようで リビドーの刺激を感じないというか 
どうしても空々しく感じてしまった

そもそも
現に年とったひとが 若者?(無垢な欲求)を代弁したようなつくりに
大きな矛盾というか 何か違和感を感じてしまう

これは何か現代(高齢化社会?)の構造としてのジレンマがあるのか分かりませんが

むしろ来迎のシーンに劇中最も生々しさを感じて
ああやっぱりなぁ〜 そうかぁなるほど と思ってしまいました

自分的には ジブリというこれだけの大きなブランドを築いたからこそ
もっと言っちゃうとセールですよね(これに関してはパヤオさんに大きく依ってる)
それを上げたからこそできる

最後に傾聴するべき贅沢でありがたいご高説であり でもそれ以上ではなかったような
そういう感じは否めなかったですね

これが無教養な自分の現時点での感想です