つ 子供さんへ

「二郎のことを僕が道楽でマンガにしていて、それをプロデューサーが映画にしないかと言ってきた。悩みましたね。
自己主張をしない二郎は何を考えているか分かりにくいから、子供の観客が置いていかれるんじゃないか、と」
その時に思い浮かんだのが、自身が子供の頃に見た映画だった。
「小津とか成瀬とか、生きることのつらさが描かれていて、なぜこんな暗い映画を見なきゃいかんのかと思ってました。
でもこうした作品が今も強く自分の中に残っている。子供の時に、分かりにくいものに接する体験には意味があると思い直しました」