岡田の裏読みはなかなかよかった。再発見した部分もいくつもあった。さすが。

でも全面的には賛成できない部分もある。

二郎は非人間的か?
違うだろ。困ってる人を助けたり、ひもじい子供になにか食べさせようとする行為がエロ起源?ありえねーって。
あれはただの博愛性だとおもう。博愛はあっても人の気持ちはわからない。エンジニアや理系の人間にはそういう
人の気がわからないタイプが少なからず存在する。岡田は関西人だから人の気持ちがわからないと、すぐ非人間的とか
思うのかもしれんが、そこまで酷くはないだろ。

最後、女に生きてっていわれて、ありがとう、って言うのは心から許されてうれしかったわけだ。岡田は、二郎は結局最後までなんにも
こいつわかってねーとか関西人視点でいってたがそんなこたーねえ。人の気持ちをわかるのに時間がかかる自分だが
やっとわかって反省して、それでぼろぼろになって生きてきたけど最後に許されてほんとうれしかったんだよあれは。

このあたり宮崎本人と重なるわな。

人間はそういう矛盾をはらんでいても生きていかなければならない宿命づけられた存在なんじゃないか?
人間てそんなもんなんじゃないか?

まあオレみたいにそれなりに人生に疲れちゃった人には結構癒されて刺さる作品だったよ。

アニメだからこそできる、という部分を敢えて抑制して、普通の映画たらんとして作られたんだね。