これなんだが

■久しぶりにかかわって
―映画最新作で、鳥山さんは初めて脚本段階から制作に参加しています。その理由は? 久しぶりに作品に向き合って気づいたことは?

鳥山 久しぶりにアニメ映画でドラゴンボールを、という企画を聞かされ、そのあらすじを読ませてもらったのですが、
(孫悟空と戦う敵キャラの)「破壊神ビルス」と(スーパーサイヤ人の上をいく)「スーパーサイヤ人ゴッド」いう存在は面白いもののテーマが重く、
世界観がドラゴンボールとはちょっと違う気がしました。あれこれ問題点を伝えるより具体的に書いてしまった方が早いと思い、
「例えば」ということで見本を示すつもりが手が止まらず、結局セリフも含め、ほとんどを書いてしまいました。
脚本家の方には大変失礼なことをしてしまったと反省しています。
(週刊少年ジャンプでの)連載はずいぶん昔のことなのでかなりの部分を忘れていましたが、めったに読むことのない自分の漫画本を
パラパラと見ているうちに、さすが原作者だけあってすぐに感覚を取り戻すことができました。
また、ハリウッド映画、実写版のドラゴンボールのとき、脚本があまりにも世界観や特徴をとらえておらず、
更にありきたりの面白いとは思えない内容だったので、注意をしたり、変更案を提示したりしたにもかかわらず、
向こうは妙な自信があるようであまり聞き入れてもらえませんでした。結局できあがったのは、案の定な出来のドラゴンボールともいえないような映画でした。
このこともあって、原作者にしか描けない世界観とストーリーで意地を見せたい部分もありました。

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朝日新聞 2013年3月30日12時7分
http://www.asahi.com/culture/update/0329/TKY201303290330.html