今作、矛盾というかちょっとした数値マジックがあるよね。数値っていうか年月。

ドラえもんが鈴の事を「何年も前に直したの!」と言っている。
その時、修理代が5倍かかると言われても新品を買わずに直した事から
鈴を修理に出した「何年も前」というのはのび太と出会った後の話であるはず。

「何年も前」という表現からするに1、2年の話ではないだろう。少なくとも3年以上前。
すると鈴のエピソードはのび太が小学1〜2年生の頃、下手すれば幼児の頃の話という事になる。
回想シーンは絵的にどう見てものび太の成長っぷりから小学1、2年生の姿には見えない。

最初は矛盾してるとしか思わなかったが、2回目見たときに、
これはわざとなのかな?とも思った。
その原因は回想でドラえもんが初めてのび太のところへ訪れるシーン。
のび太の服は赤色で、机は木製。部屋のポスターも長嶋?王?の様な野球ポスター。
明らかに原作初期をイメージしたような昭和の雰囲気で違和感を覚える。
そしてそれらは違和感となる事を覚悟完了した上であえてその様に描いている様に思う。

つまり、作品の中での時の流れと、現実にリアルタイムで流れる時の流れを、
あえて混在させて描いているシーンとなっている。
これは冒頭の鈴のエピソードの時系列に対しても掛かっていて、
あえてその様に描いたドラえもんならでわの年月という数値トリックなのかなとも思えた。