1951年のゲーデルのギブス講演の主旨の一つは、
『人間精神は非可算濃度のシステムであり、可算濃度のシステムである機械の動作に置き換えることはできない』
というもの。

物理学や幾何学などのいわゆる『現実世界』には、観念的すぎて非直観的な
『非可算濃度という概念は存在しない』と長年思われていた。
確かに素人目から見ると『ゲーデルの考え方は物理学的に絶対にありえない現象』に見える。

だが、ゲーデルの発言から31年経った1982年に、
『4次元の微分幾何学』において『非可算無限』の不変量(微分位相幾何学)が存在するという
『数学的事実』が発見された。

その『数学的事実』は『正しいかどうか分からない素粒子物理学理論の方程式』から導かれた。
現在、この物理学理論が正しいことを証明することに、クレイ数学研究所が100万ドルの賞金を掛けている。

 実際に、我々の棲む宇宙は『幾何学的には4次元』である。


…以上にオカルト要素は一切ない。すべて数学理論だ。
また、ゲーデルの発言はあくまで宣言命題の一部だ。


原作では、人形使いと素子の『延々と続く長話』の冒頭部分で、真っ先に人形使いが、
『物質宇宙は沈殿物の様な"部分"でしかない。』と言っており、
以降の会話は、この素粒子物理学的世界観を前提としている。

この前提を無視した者には、以降の『延々と続く長話』を引用する資格はないと思う。
まして、引用ミスで58ページも以前に書かれた『無関係な数学理論』を丸写ししてしまい、
そのままクライマックスシーンに雪崩れ込むなど論外。