あと本スレでカズマの成長が描けてないとかいってるヤツがいるが、
そんなことないだろう。

カズマが自分の価値観において一目置ける他人、健二との出会いは
この後のカズマに大きな影響を与えるはずだ。

栄おばあちゃんは確かに立派な人間だし、叔父にも立派な人間はいるだろう。
しかしそれらは中学生のカズマには実感の伴わない立派さだ。
しかし健二の場合はカズマの価値観の領域に食い込んでいる。

カズマは健二を通して自分とは違う「立派さ」や「他人」の存在を
これから長い時間をかけて受け入れていくことになるだろう。

もちろんそれは作品内では描かれていない。しかし示唆されている。
もちろんそれはそういう時代を経た大人にしか分からないものかもしれない。
少なくとも中学生や小学生には分からないだろう。

しかし「わからないことがある」というのを知るだけでも大事なのだ。
そして何十年か経ち、ふとこの作品を思い出したとき、
そういえばあのシーンはこういう事を言っていたのだ、と分かる日が
来ればそれはそれで喜ばしいことだ。

子供は子供なりに、大人は大人なりに楽しめる作品というのはそういう作品。