ようやく覚えたボーゲンでなんとか麓のレストハウスまで辿り着き、
ぼくは一息ついていた。
夏紀はそんなぼくの目の前で、雪をけたてて鮮やかに止まった。
ゴーグルが粉雪まみれになって、何も見えない。
「あは、清兄ちゃんったら、雪だるまみたい」
夏紀の笑い声が聞こえる。
ぼくはゴーグルをはずしながら、からだについた雪を払い落とした。

A「どうせぼくは滑るより転がる方が似合ってますよ」
B「そ、そんなに太ったかな?」