自分も最初はあの光子のくだりは「は?」って感じだった。
でも、こないだ気づいたんだけど、
あれはアッサリしているから逆にいいんだよ。
子どもがいなくなるのも、タツヨシのお父さんや、ひづる、おじいちゃんの死、
新子と貴伊子の別れも、みんなやけにアッサリしている。
楽しいだけのはずだった遊びの世界に、突然人の死や不幸が入り込んでくるのが、
なんというか現実ってこんなだよな、ってリアルに思える。

光子のくだりいらないって言う人もいるだろうけど、
あそこでタツヨシのお父さんとひづる先生が出てきて、
「みんな、大人の人のおかげじゃね。おじいちゃんやタツヨシのお父さん、それにひづる先生」と続く、
大人に守られた安全なこどもの世界にいる新子の世界観が提示されるからこそ、
それが裏切られ、夜の繁華街へと敵討ちに向かう悲壮感が成立するんだと思う。
同時に、それまで完璧な存在だった大人たちの姿に幻滅し、
彼らもまた子どもであったことを知る、新子の内面の成長を描くことの出発点になっているんだよ。

大した事件じゃなかったからこそ、
平和で守られている子どもの世界の脆さが際立っているんだと思う。


そんなことより、なんでラストにかかるのが「Sing」なんだろう。
初回から気になって仕方がない。