主人公はこれまでのことを整理した。OZへ侵入するためのヒントを探る。そしてたった一つの違和感が浮上した。
この家に来て、初めて送られたあの数学難問メールはなんだったのか?あれは誰からだったのか?あれからOZがおかしくなった?

これしかない。

今は削除されて存在しない、あの数十万桁に及ぶ数字列を必死に思い出す。
カウントダウンされ残り少ない時間では、紙に数字を書いている時間はない。

暗記しかない。主人公は、決意した。

カッと目を開き、みるみる目を充血させ、鼻血をすごい勢いでドバドバと噴出す。
夏樹がそれを止めさせようとするが、主人公は絶対にやめなかった。

その死に物狂いの頑張りに感化され、ナツキが主人公を応援。
次第にナツキ一家全員が主人公を応援する。それは異様な光景だった。

途方もなく膨大な数字を完全正確に思い出した主人公は、それをさらに逆算、応用、再構築させる。
きれいに導き出されたその数字列は、OZシステムの最高位管理者パスワードだった。

満身創痍になりながらも、キーボードを静かに打ち込み、クラックされたOZシステムをついに取り戻す。

全世界核攻撃まで15分

要塞をすべて取り払われ、完全無防備になったAIは、ただキーボードを押すだけで倒せる状態になった。
この時点で、力を使い果たした主人公が倒れる。ワビスケだけが疑問を持っていた。あまりにも無防備すぎると。

その理由を突き止める。衝撃の事実が判明。
AIは、ナツキおばあちゃんを監視しいている病院の人体制御システムと連動していることが判明した。
つまりAIを消滅させるということは、病院システムに依存しているナツキおばあちゃんが死ぬということだった。
以前、病院で誰かが亡くなったというニュースが頭をよぎる。

AIは突破してきた侵入者のつながりを調べ上げ、最後の問題を仕組んだ。

誰も動けない。

気を失いかけている主人公にはもう何もできなかった。あとはナツキ一家の問題だから。

全世界核攻撃まで10分

病院で看病していた、ショウタがマツダRX-7で家をぶち壊しながら駆けつけてきた。みんなに紙が渡される。
それはおばあちゃんが用意していた万が一の遺書だった。まだ死んでいないのに。ナツキが読み上げていく

「中略…みんなが大きくなって、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだりする顔をたくさん見れました。私は大変大変幸せでした
 人と人のつながりはあまりにも細い、簡単に切れることもあるけどそれはまた結びに直して、太くすればいいだけのこと
 未だ見ぬ誰かのために太い繋がり、糸になってあげてくださいね。この世界のみんなが家族なのだから…中略」

全世界核攻撃まで1分…秒読みへ

ナツキ一家は、おばあちゃんの遺書を読んで、キーボードを押してAIを消滅させることを決意。
みんなの指がパソコンのキーボードに触れようとする直前、カウントダウンが止まる…。
誰もキーボードに触れていないのにカウントダウンが止まった。ワビスケ「……おばあちゃんが死んだ」
世界が救われたことよりも、おばあちゃんが死んだことにいつまでも号泣する一家。

これで全世界を巻き込んだOZシステムハッキング騒動は終結。
最後は賑やかにおばあちゃんの葬式を行う一家のエンドスタッフロールが流れておしまい。