>>687あるよ

 じゃな、と立ち去りかけた俺の腕に、羽毛のようにやんわりとした力が加わった。
「…………」
 長門が、俺の袖をそっと指でつまんでいる。まるで生まれたばかりの赤ん坊ハムスターを
つまみ上げようとしているような、小さな力だった。