【演出篇】
・発進シーンはBGMも含めて軽い印象だが、シーンそのものの印象はさほど悪くない。
 悪いのは、発進・離氷後に余韻が全くなく次のシーンに切り替わるという「ヒキの演出」の稚拙さ。
 この問題は全編に渡って顕著である。
・全体的に素材の安易な使い回しが目立つ。CGの陥りがちな罠か。
・フラグ回収早すぎ。復活篇に布石の文字は無い。

【キャラ篇】
・ヒロインは美雪ではなく折原、完全にサーシャです。ありがとうございました。
・ヒゲ&不潔な古代(本当に不潔)。中年の涙を誘う哀れなKY父親。がんばれ古代。
・全体的に、古代進・美雪・真田さん・佐渡先生・太助以外はキャラが弱い。 敵については論外。

【メカ篇】
・残念ながら、ブルーノアもアンドロメダも全く活躍できず瞬殺状態。
・力が込められたメカと、そうでないメカとの落差が激しすぎる。 総じて言える事は、「動き」が単調で退屈だという事。
・格納庫パート・発進パートでは小林誠氏の熱意を感じる。
 格納庫と発進のシーンだけで設定資料集ができるのでは?という程の異様に凝った作画・演出。

【鑑賞篇】
・宇宙戦艦ヤマトという作品は「ツッコミも楽しみの内!」なのです。
 そして、ツッコミながらもついつい熱くなってしまうのも、宇宙戦艦ヤマトという作品の魅力なのです。
 設定の矛盾がどうだとか、台詞が支離滅裂だとか、そんな問題点など気にする事はないのです。
・「脚本を深読みしたり噛み締める」のではなく「映像やアクションを楽しむ娯楽」として、 設定のアラや演出の不備を
 笑って許しながら、ヤマトの痛快な戦いや大宇宙ロマンを堪能する作品だと割り切りつつスクリーンに向かうのが、
 最も相応しい楽しみ方だといえるのではないでしょうか。
・「矛盾」こそが、宇宙戦艦ヤマトという作品が持つ「理屈を越えたパワー」の根源なのかもしれません。