仕方ない。まずそうだが相手してやるか。

猫のキャラで「銀河鉄道の夜」をやる手を発明したのは、アニメ版の監督ではなく
漫画家ますむらひろしだ。ますむらのコミック版を原作にして作ったのが杉井
ギサブロー監督のアニメ版。これが第一のポイント。

だからといって、単にコミック版をアニメ化したわけじゃない。猫のキャラクターを
使った意味は、コミック版とアニメ版で少し違っている。
猫しかいない社会が画面に出てくれば、観客はそのアニメをリアリスティックな設定だ
とは思わない。ファンタジーだと考える。つまり、肩の力を抜くんだよ。それを宮崎駿は
「アニメーションが観客に与える武装解除効果」と呼んだ。