やっぱりタイムスリップ(タイムリープ)を主題にしたストーリーだからタイムパラドックス的な突っ込みどころは凄く多い。
でも、なんだかんだで感情移入して見ちゃう。感情移入するからこそタイムリープ関連じゃない部分の矛盾も気になっちゃう。
この映画のいい部分は他の人が語ってくれてるので、この映画を好きだけどどうしても納得いかない部分を書きます。
タイムリープに伴うタイムパラドックス等への突っ込みではなく、真琴というキャラに感情移入するがゆえに気になる部分。

主人公の真琴は素直でまっすぐな性格。
だからこそタイムリープの能力を得たときに、その能力を遣う理由は
「娯楽(カラオケ・野球etc…)」「食欲(肉・デザートetc…)」「金(お小遣いetc…)」など
私利私欲にも思えるけど見てて嫌な感じはしない。
真琴は楽しい事をするためや嫌な事を回避するためにすぐに時間を戻すキャラクターなんだろう。
友達どうしでお遊びの野球ごっこでエラーしたり三振したら、エラーしないように三振しないように時間を戻す真琴。
そんな真琴が、なぜか自分のクラスメイトであり親友の友梨に、自分のせいで消火器がぶつかっても時間を戻さないのだ。
正直、ここだけが何回この映画を見てもひっかかってしまう。

カラオケを1時間延長するためだけに何回も時間を戻す真琴が、
数日前の焼き肉をもう一度食べたいがためだけに時間を戻す真琴が、
なぜか親友のユリに自分のせいで消火器が当たった時には時間を戻さないのだ。
保健室で手当てされながら「傷が残ったらどうしよう」と泣いているユリの横で
「大丈夫そんときは私がどうにかする」と様子を見ているのだ。
いや、なんですぐ時を戻さないんだ真琴?もし傷が残らなそうなら時は戻さない気なのか?
この段階ではタイムリープの数に上限があることを知らずに、なにかあればすぐに時を戻していたのに、なぜ時を戻さないのか?

もしかしてこのタイムリープの能力は、人が傷ついた時には時間を戻せないのか?
そんな事はない。
実は親友のユリに消火器がぶつかる直前に、千昭という男の親友に消火器はぶつかっていたのだ。

事の発端はこうだ。真琴に恨みを持ったある生徒が消火器を真琴に投げつけた。
真琴を目がけて飛んでくる消火器、そこへ男友達である千昭が真琴をかばって消火器に当たってしまう。
自分のせいで消火器が千昭に当たってしまったので真琴は瞬時に時を戻している。
千昭に消火器がぶつかる直前に時を戻して、千昭を押しのけて消火器から守る。
すると真琴にも千昭にも当たらなかった消火器は跳ね返りユリにぶつかるのだ。
しかし、真琴は今度はまったく時を戻そうとしない。

・・・・・・?

なんで千昭に消火器が当たったときは考える間もなく即時に時を戻したのに、
千明に当たらなかった消火器が、代わりにユリに当たったときは時を戻さなかったのか?
真琴はカラオケを1時間延長するためだけに1時間前に、お小遣いがなくなったらお小遣い日に、
野球で三振したら三振する前に簡単に時を戻していたのに!
なんで?一体なんで自分のせいで親友が怪我をしても時を戻さないのか?
男の友人の際には瞬時に戻したのに?

これはこの後に真琴に好意を寄せてた千明とユリがくっ付き、真琴を嫉妬させるという場面を作りたいが為の残念なご都合主義のシナリオである。
真琴に嫉妬心を植え付けるストーリーを描きたいがためだけの残念なご都合主義のせいで
実は、真琴というキャラがとんでもない性悪なんじゃないか?と思えてしまう失態でもある。

この映画も、この映画のキャラクターもとても好きで魅力的だけど
唯一ゆるせないのが上記の場面です。本当に残念だ。