>>873
あ、「トラップ」っていう言葉に「どこからどこまでがトラップだ?」と警戒する必要はありません。
具体的に言うなら、北欧神話からのモチーフにヒントがあるのではないかと思って、ワルキューレを熟読しちゃう人。
ボートに乗った親子3人のイメージから、「これ以降のシーンはすべてあの世なのではないか」という解釈に
のめり込んじゃう人。自分も、あの親子のみに関しては「死んでいる」という解釈なのですが、他は言い切れない。
確かに、そう解釈すると分かり易いテーマが顔を出すシーンもあるけれど、全体をそのロジックで捉えようとすると、
駿は、あかんべえをして身を翻してしまう。
登場人物の破天荒で脈絡の無い振る舞いにロジックで文句をつけようとする人など、もう迷路の初端で迷っている。

「なにもない」なら、すんなりと通り抜けてしまうだけ。この映画はいちいち、そんな人たちの心に「不愉快な」印象を
残すように作ってある。そこが入り口でもあるのだけれど、同時に誤読を誘発する仕掛けの始まりでもある。

基本的に駿は、すごく意地悪な映画を撮った、と思っています。イジワル爺さんです。