いまさら見たけど愕然とした。
材料を吟味して、丹念をこめて、ものすごいエネルギーをつぎ込んで捏ね上げた土で、
お団子を作って見せられても凡人には理解できない。
間違いなく、世界で唯一の輝きを持った、非の打ち所が無い、大傑作であろうその球が、
見たものに与えるインパクトはうわべの輝きのみ。批評もその点で尽き、記憶にも残らない。
何で今まで、数々の城を、お世辞にも良い材料ではないものから作り上げてきた人が、
最高の素材から全力で泥団子を作ったのか?
残念なことに、僕にはその心境は理解できない。
間違いなく、傑作でしょう。過去に見たことがない、根底にものすごい力を感じる映画。
でも、本当にこれでよかったんですか、と。球形を維持するために高密度で圧縮された土のほとんどが、
多くの視聴者の目に触れることなく、評価されることなく、時間とともに劣化していく。
宮崎駿はさじを投げたのか?もう素材に意味が無いってことなのか?
確かに、確かにいまさらラピュタを焼きなおされても僕は評価できないんだろう・・・そう考えると・・・
泥団子なんて、誰にだって作れる。それゆえに傑作にはなりえない。しかし、これは泥団子なのに傑作。
ほんとうに子供達の為に、傑作を残したのかもしれない。
子供の頃、大好きだったあの絵本は決して忘れることはないのだから・・・