奈須きのこ
最近、知人に「武内崇さんの描くキャラクターには清潔感がある。このキャラを好きになることに負い目を感じない」と言われ
たのがうれしかった。それは僕が無意識に思っていたことと同じでしたから。

武内崇
奈須きのこの文章は深みがありながら曖昧さを残しているので、絵を乗せても弾かれるような気があまりしません。
自分の気持ちを乗っけられるという手応えすらあって、そこが絵描きの端くれとしての武内が、作家・奈須きのこに対して
いちばん魅力的だと感じる部分ではありますね。

奈須きのこ
そっか。僕は「A」を語るとき、「A」そのものを書くのではなく、その輪郭を語ることで「A」の中身を想ってもらう‥‥みたいな
手法が好きだから、そういう効果があるのかも。

武内崇
なるほど。形を指し示さないから、どんなものでも嵌り得る。だから、ものをつくる人は奈須の文章に惹かれるのかもしれないです。

ニュータイプ2009年9月号付録TYPE-MOON EXTRA 武内崇&奈須きのこのナイショ話その3