>>514
>キスをして一緒にいることはできないと分かったので、「さようなら」を再認識した。

もう一度1話の後半を見たが、

貴樹が帰りの電車の中で「あのキスの前と後とでは世界の何もかもが変わってしまった。
彼女を守れるだけの力がほしいと強く思った。」と言ってる。
それに対してアカリの方は、これでよかったのかどうか悩んでる表情だよね。

つまり、貴樹の方は「さようなら」を取り消し、アカリの方は「さようなら」をあやふやにしてしまった、
ということなんじゃないかな?だから貴樹の心情心理をアカリの心情心理と重ねることはできないと思うよ。
むしろ相反する心情心理だったと思う。

>明里は搾り出すように「あなたは大丈夫」と言って しまった
これには同意するけど、貴樹の方は(言って しまった)というわけではないと思う。

キスをした時の貴樹の思い↓
「たまらなく悲しくなった。アカリのぬくもりを魂をどのように扱えばいいのか、どこに持って行けばいいのか
それが僕にはわからなかったからだ。僕たちはこの先もずっと一緒にいることはできないとはっきりとわかった。
僕たちの前には今だに巨大すぎる人生が茫漠とした時間がどうしようもなく横たわっていた。
でも僕を捉えた不安はやがて緩やかに解けていき、あとにはアカリの柔らかな唇だけが残っていた。」

キスをした後、アカリが貴樹に抱きついたでしょ?貴樹の方は、アカリはいままでと同じように自分を頼りにしてると思ったんだよ。
キスをしてる最中はあなたの言う通り「さようなら」が頭の大半を占めていたんだろうけど、抱きつかれたことで、
アカリを守ってやりたいという気持ちの方が勝ったんじゃないかな。逆にアカリの方はそういう意味で抱きついたんじゃないと思うけどね。
でないと、貴樹は帰りの電車で「彼女を守れるだけの力がほしい」とは思ったりなんかしない。
だから、これからもアカリとの関係を続けて行きたいと思って「手紙書くよ!電話も!」と言ったんだと思う。
不安そうなアカリに自分の意思表示(決意表明)をするという意味でもね。純粋なんだよ貴樹は・・・。

その後の文通に関しても、貴樹とアカリとでは心情心理は違ってくるよ。
初めはお互いに文通を楽しんでいた(喜んでポストに手紙を取りに行ったり、手紙を胸に抱きしめたりするシーンから)
だけどアカリの方は数U+Aが出てくるシーンで机にうつ伏せに倒れこむよね。
これが自分への葛藤なんだと思う。このままだと貴樹くんを頼っていた頃の自分と同じ、小学校の頃のままと変わらない、
自分を変えたい、という心情心理の表れなんだと思うよ。
こういう心境の変化は小説にも書いてあったような気もするけど(アカリが自分を変えたくてバスケ部に入ったところとか)

で、アカリからの手紙が来なくなったとき、貴樹にはアカリの心情心理が掴めず、心のお病気になった。そういう事でしょ。
だから自然消滅で文通がなくなったというわけではないよ。貴樹は文通を続けたいと思っていたのだから。そうでないと
手紙が来なくてがっかりするシーンは必要なかったはずだよ。

「自然消滅」なんて都合のいい言葉で、結局は誰かが止めたからお互いの関係が断ち切れたわけだし、
それがわかる描写があるからこそ、俺は突っ込んでるわけですよ。

>「心のお病気」はきっと明里にもあったと俺は思う
>それは大人になる為の「準備期間」なんだわ(小説より)

そうだね。映画を観る限りだとアカリの方が先に「準備期間」を卒業したみたいだけど。
貴樹の方は会社を辞めて、水野さんからサヨナラされて、過去の自分と向き合ってようやく卒業したという感じですかね・・