冒頭に「現在」から一年前の以下のようなシーンがあったら・・・

(いつものように、あの思い出の木の下で、デートの別れ際のキスを交わして・・・)
(恭介)「記念すべき100回目っと」
(まどか)「あーらやだ。春日君ったら、男のくせにそんなことも数えてたの?」
(恭介)「それだけ大切に思っているってことじゃないか。ナンチッテー」
(恭介)「あっこれだけは絶対に数え間違えてないぞ。ちゃんと9歳の鮎川の分もカウントしているから。ナハハ」
(まどか)「んもー・・・・・・」
(まどか)「キスの回数だけなら圧勝ね」
(恭介)「えっ!」
(まどか)「でも、春日君の心の中は、100%わたしってわけじゃないわよね?」
(恭介)「ごっごめん・・・」
(恭介)「このままでいいはずはないと、わかっているつもりなんだけど・・・」
(恭介)『ダーリ〜ン』なんて言われるとついね」
(恭介)「でも俺、ひかるちゃんとは、そのー、キスみたいなことは一度もしてないよ」
(まどか)「わかってるわよ。もしそんなことがあったら、ひかるのことだから、速攻で私に報告するでしょ?」
(恭介)「あそっか。ナハハハ」

(まどか)「本当はわたしの方こそずるいの」
(まどか)「わたしにとって、春日君はもちろん大切な人よ」
(まどか)「でも、ひかるも・・、ひかるとの姉妹のような関係も、とても大切なの」
(恭介)「鮎川・・・」
(まどか)「もし春日君が白黒つけようとして、仮に・・、仮によ?わたしを選んでくれたとして・・・ひかるはどうなると思う?」
(まどか)「あの娘のことだから、そう簡単に春日君を諦めるとは思えないし・・・」
(まどか)「『実はわたしも春日君のことが好きで、本当はひかるの恋敵でした』、なんて今更言えないし」
(まどか)「そもそも深く悲しむひかるを見たくない」
(まどか)「自分勝手だとわかっているけど、今までのような三人の関係が、結局一番心地良いのよ」
(恭介)「鮎川・・・」
(まどか)「でも、ずっと悩んでたわ。このままうやむやにすればするほど、余計ひかるを苦しめることになるんじゃないかと・・」
(恭介)「・・・」

(まどか)「ところで春日君。この春休みが終われば高校生活も残り1年。大学はどうするの?」
(恭介)「どうするって、鮎川はこのまま上がらないの?」
(まどか)「今の環境に特に不満はないし、そりゃこのままが一番楽なのはわかっているけど・・・」
(まどか)「わたしたち三人の関係もこのまま・・・」
(恭介)「たしかに・・・」
(まどか)「ねえ春日君。1年間頑張って、どこか他を受験してみない?モチ一緒の大学よ!」
(恭介)「そっそうだね。それはいい考えかもしれない。つっても大変なのは俺だけど」
(まどか)「大丈夫よ、二人で頑張れば、きっと良い結果に結びつくわ」
(恭介)「よーし。そうと決まったら、明日は遊園地でも行ってパーっと遊ぼう。いいだろう?」
(恭介)「これからはそうそうデートなんかしていられなくなるんだから!」
(まどか)「もー。春日君ったら」