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伏に「赤ずきん」の本を渡したのは、雨宮の思い付きではなく、雨宮を陰で操る辺見の差し金だった
のではないか、という仮説だ。辺見は「赤ずきん」を伏に読ませることによって、伏が特機に留まるのか、
それとも自分と同じように公安の側につくのかという選択を迫った。つまり、辺見は伏に対して「このまま
では猟師に殺されるぞ」という警告として「赤ずきん」を手渡したと考えられる。
それは、次第に追いつめられていく特機隊から友人を救いたいとする友情の一形態だったかもしれないし、
特機隊から脱落した自分が伏を救い得る優位に立って伏を見返したいという気持ちの表われかもしれない。
このように考えなければ、雨宮が「赤ずきん」の本を伏に渡す行為は唐突すぎる。