開拓史って大長編ドラの中でも異色のストーリーなんだよね。
他の話は「早く終わらせて帰ろう」「ママに会いたいよお」というムードのものが多いけど、
開拓史はのび太の部屋からいつでも行きたいときに行って帰れる。
ホームシックやカルチャーショックに戸惑うこともない。
むしろ、地球での暮らしにウンザリしたときにいつでも飛び込んでゆける隠れ家であり、理想郷でもある。

ロップルとのび太の関係も、「待っててくれたの!?」「来てくれたの!?」という、純粋な好意と思いやりだけ。
友情に義理や惰性が加わる前の、一番いい時代が切り取られてる。

いつまでもここにこうしていたい、いっしょにいたい、と願う美しい一瞬の夢みたいな、
多くの人に心当たりのあるであろう思い出と重なる部分がある。

子供のころはガルタイトとの戦いの部分にばかり目がいっていたけど、今になってロップルの方に視点をずらすと、この物語はむしろ大人になってからの方がずっしりくる話なんだなあと思う。