まあでも、「人それぞれでいいじゃないですか」で済まされた
ポストバブルの優雅な時代はが終わって、最近では良くも悪くも
「きちんとした根拠に基づいた、正しいと確信が持てる答え」を
若い世代が求めるような風潮になっているよ。
古典が売れ始めてるのも「ムードや気分だけじゃないちゃんと
したもの」への欲求から来ているものなのは確かだし。

子供の頃は子供なりの、厨房時代は厨房なりの見方はあるけれど、
でもやっぱり間違った見方はどこまで行っても間違ってるわけで、
いい映画っていうのはそういう「正しいと思っていたこと」が
見るたびに自分とともに七色に変化していく成長を、いくばくかの
苦味とともに感じさせてくれる作品だよ。

だから「同じ人それぞれでも、同じことについて判断している
あの意見とこの意見ではどっちが正しいのか」はちゃんと考える
価値があるし、たいていのことには正解があるものだよ。
世の中も人間も、案外論理的で明快なものだよ。