この映画の主テーマ、すなわち、タエ子が過去と決別し、新たなかたちで
現実を受け止め生まれ変わる姿を描くには、ちょっとがんばれば本当にスター
になれたんじゃないか、というような美人ではだめなんです。
ごく平凡な、十人並みの外見じゃなきゃだめなんです。

それに対して、思い出の中の人物は子供を含めて全員端正な顔立ち。
それはタエ子の記憶の中であって「現実」ではないから。

ちなみに実写でやったら、どうしたって美男美女が出演することになる。
だから、その意味でもこの映画は実写では成り立たないんですね。