TBSラジオ「あの人の物語」のレポです。

「萩原聖人です。僕にとっての想い出の一曲は、まっ沢山あるですけども、
その中で俳優という仕事を続けていく中でとても印象深い一曲になった曲のお話をさせて下さい。
今から5〜6年前だと思うんですけど、まぁ自分的に役者という仕事の難しさとか30を過ぎてから
自分の新しい可能性とかに行き詰っていた頃にオファーをして頂いた戦後のジャスの映画があったんですね。
坂本順二さんという監督に声をかけて頂いたんですけど、その作品がジャズバンドのボーカルの役だったんですね。

で、サックスを吹かなければいけなくて、ま〜監督は嘘が嫌いな人なので『本当に撮影中は吹いてくれ』と
『下手でもいいから嘘をつかないで欲しい』ということが条件でその役をやらせてもらうことになったんですけど、
僕は楽器なんて触ったこともないし譜面も読めない状態だったので、
ま〜丸暗記でとにかくひたすら繰り返し繰り返し映画の中で演奏しなければいけない曲をま〜沢山練習したんですけど

そういう風にもちろん曲を通じて楽器を通じてジャズを通じてだけじゃないんですけども、
ホントに今までなかったぐらい真剣にその役に向き合って取り組むことが出来たっていう、
ま〜その映画での監督、他のキャスト、バンドのメンバー役の仲間との出会いとか
その作品をとにかく死に物狂いで乗り切った、

その結果、100点ではなかったかもしれないけども、
まだまだ自分は役者としてやることとか、出来ることとか、やらなきゃいけないこととかが自分の中で沢山あったんだな〜っと、
そしてこれを、この映画にこういう風に取り組んだ気持ちを絶対忘れてはいけない、
坂本監督にいつどんな作品で出会っても他の作品で見てもらっても、
胸を張って会えるような自分でいたいという思いを強く持って、
また、なんていうんですかね、新しい俳優・萩原をリスタートさせたような感覚で今まで至っているようなところがあります。

なので、まぁその中で僕も恥ずかしながら映画の中で歌わせてもらったんですけど想い出の一曲、
アンディウィリアムスのダニーボーイ。
(歌の後は「旅立ち」の宣伝)
真っ直ぐな嘘のない映画なので見て下さい。ども萩原聖人でした。」